痛風といえばピンとくるでしょうか。
先日,職場の同僚が年休をとって仕事を休みました。
それ自体は,至って普通のことですが,後日,話を聞くと,
「いや~痛風になってしまって…(汗)あまりにも痛すぎてその日は一日動けなかったわ」
とのことでした。
痛風,かなり痛いらしいですね。幸い私は痛風になったことありませんが。
痛風の原因は一般的に尿酸だと考えられていて,痛風で医者にかかれば,
「尿酸値が高いですね。尿酸値を下げるお薬を出しておきましょう。」と言われたり,食事指導でプリン体の多い食事を控えるように言われたり…
では,痛風の原因は一体何なのでしょうか?
また,尿酸値が高くても痛風にならない人もいますが,痛風になる人とならない人の違いはなんなのでしょうか?
これから忘年会シーズンに突入する中,我々は痛風に怯えながらプリン体の多い食事を目の前で我慢するストレスを抱えなければならないのでしょうか…?(笑)
尿酸=悪いもの ではない
たしかに尿酸は痛風の必要条件ですが,絶対条件ではありません。実際尿酸値が高くても痛風にならない人もいます。
また,尿酸は体内において酸化ストレスによる傷害を修復する重要な機能をもつなど,良い面もあり,薬などで尿酸値を必要以上に下げすぎると逆に健康を害するおそれもあります。
痛風になるかならないかの分水嶺として,体内の尿酸が「何」と結合するかによって決まります。
体内の尿酸がナトリウムと結合すると,針状の結晶になります。(体の内側に針のような固くとがったものが入っているイメージです。おそろし…)
これが体内の組織に傷をつけてそこに炎症が生じます。これが痛風です。
そりゃ痛いですよね。体の内側を針で刺されているようなもんですもん。
痛風にならないために摂るべき栄養素
一方,体内に十分な量の糖タンパクがある場合,尿酸はそちらと結合します。この場合は結晶化しないので,痛風になることもありません。
つまり,痛風にならないためには食事から糖タンパクの材料であるたんぱく質を十分に摂取し,さらにビタミンAを摂取することで,体内で糖タンパクが合成しやすくなります。
安易に薬に頼らなくても原因を知り,食事に反映させることで痛風を予防することができます。
痛風にならないために,プリン体の多い食事を控えようか…と気にしたことがある人もいらっしゃるのではないでしょうか?
でも,我慢我慢ばかりではつらいですよね。
だって,プリン体が豊富な食事はおいしいですから(笑)
ビール,あん肝,モツ,白子,マグロ,クルマエビetc
いちいち気にしてたらこれらのおいしい料理が食べられない空虚な人生になってしまいます。
そのような食事と一緒に,たんぱく質を含む食事もたくさん食べることで健康で豊かな生活の一助となります。
少しでも参考になれば幸いです。
では,また!