栄養士×保健体育教師 かーよーのブログ

栄養のこと,子育てのこと,ペットのこと

人間はもともと何を食べていたか?現代人の健康にも通じるヒントあり!

今回は,ヒトはもともと何を食べていたのか?というお話。

 

動物には,その種に合った食べ物というものがあります。

 

ライオンは肉食なので,それに適した消化器官をしていますし,牛は草食動物なのでこれもまたそれに適した消化器官をしています。

 

その逆はありえません。

 

では,人に合った食べ物は何なのでしょうか?

 

現代人は,がん,心疾患,脳血管疾患,糖尿病など多くの生活習慣病が当たり前のようについて回ります。

 

この状態が当たり前になったのは現代の食生活に拠るところが大きいと言われています。

 

であるならば初期の人類がもともと食べていたものこそが人類の食性に合ったものであり,本当の意味での”ヒトフード”と言えるかもしれません。

 

 

初期人類の栄養状態はよかった!

その前に,初期人類が食べていたものは栄養のあるものだったのか検証しましょう。

 

平均寿命は古代に比べて現代の方が長くなっています。

 

しかし,これは人々の栄養状態が良くなったから,というよりは医学の進歩によるところが大きいです。

 

古代人の栄養状態は良かったことが分かっています。

 

古代人栄養状態が良かった証拠として,「歯並び」と「体格」が挙げられます。

 

歯並びは妊娠中や低年齢児の栄養状態が重要と言われています。古代人の歯並びを見てみると,きれいに並んでいるものが案外多いそうです。

 

また,古代人の平均身長などを調べてみると,筋骨隆々の体格をしていたのではないかと言われています。

 

初期人類の平均寿命が短かった理由

それなのに,古代人の平均寿命が短かったのは,乳児死亡率が高かったからにほかなりません。免疫力の低い赤ん坊は感染症などで命を落としやすいからです。

 

実際,発見される古代人の人骨を見てみてもその3割程は,60歳以上のものと言われており,古代人は案外長生きしていたみたいです。

 

平均を読み取る際は注意しなければなりません。

 

世の中に69歳の人と,1歳の赤ちゃんの2人しか存在しない場合,その平均年齢は35歳になります。実際に35歳の人は存在しないのに。

 

平均というのはそのような性質があります。

 

と,考えれば,確かに古代人の平均寿命は短かったが,それは乳児死亡率の高さによって平均寿命が引き下げられているからであり,この時期を生き延びれば長生きできたということが言えます。

 

人間の消化器官は肉食?草食?

ここまで見てみると,古代人が何を食べていたか,現代の私たちにとっても大きなヒントになりそうですね。

 

人間が本来食べていたものを知ることは,健康を考えるうえで重要です。

 

ライオンは,本当は草を食べる方が長生きできるのに,肉が好きだから肉食なのか?

 

いいえ,違います。彼らは肉食に適した消化器官や,歯を持っており,狩った獲物から効率良く栄養を吸収し,生命を維持しています。

 

じゃあ,人間は?

人間の消化器官は肉食動物のそれと類似しており,草食動物の消化器官とは全く違います。

 

同じ霊長類で草食のゴリラとも異なっています。

 

消化器官を見る限り,人間は肉食か,肉食をメインにした雑食であるといえます。

 

人間はもともと何を食べていたか?

古代人の化石から考えると,人間は,水辺で暮らしていた頃はそこで捕れる哺乳類,魚類,貝(貝塚などが有名ですね),そして,草原に進出した際には木の実や大型哺乳類を食していたと考えられています。

 

古代人類はタンパク質や脂質の摂取割合が大きかったんですね。

 

現代の栄養学は正しい?

現代の栄養学では,理想的な栄養バランスとして,

炭水化物 :50~65%

脂質   :20~30%

タンパク質:15~20%

なんて言われてますが,これはどうなんでしょうか?

 

この割合だけ見たら,大きなウェイトを占める炭水化物が重要ということになってしまいますが,必須アミノ酸(タンパク質由来)があっても,必須脂肪酸(脂質由来)があっても,必須炭水化物というものはありません。

 

そもそも炭水化物がこれだけ大きなウェイトを占めるのは何の科学的根拠もありません。

 

炭水化物が大きなウェイトを占めるのは,穀物を主食とする文化が基になっているだけの話です。

 

ここで考えるべきは,この指標に従っているからこそ,食事が大きく関係する様々な疾患(がん,高血圧,糖尿病,むし歯など)や,歯並びの悪さ,骨粗しょう症等にかかるのではないのか?と疑うことです。

 

実際,現代ではこれらの病気に罹患する人々が多いです。

 

現代の人々の食事が本当に栄養があって健康に良いものなのか疑問です。

 

これだけ飽食の時代にもかかわらず,栄養状態が悪いのだとしたらそれは,人間本来の食事をせずに,人間固有の文化的な食事(主食が穀物,砂糖を含む食品など)をすることから来ているものなのかもしれません。

 

今一度古代人の食生活を再考して見習ってみる価値はあるのではないでしょうか?