このブログの中では,食事に関して一貫して高タンパク質の食事を摂取することの重要性について触れています。
それは人間の大人も子どもも赤ちゃんも,ペットの犬についても同じことが当てはまります。
参考記事
今回は,これまでも触れている高タンパク質な食事の根幹でもあるタンパク質について改めて「いいタンパク質とは何なのか?」ということについて紹介したいと思います。
タンパク質とアミノ酸の関係
タンパク質と同時に語られるアミノ酸について何が違うかといえばざっくり言うと,
「アミノ酸の集合体がタンパク質である」
という説明で良いかと思います。
そして一言でタンパク質と言っても,タンパク質が多い食品である豆腐とお肉が全く別の食品であるのは,アミノ酸の組成が異なるからです。
必須アミノ酸について
タンパク質を構成しているアミノ酸は20種類ありますが,中には人体の中で合成できるアミノ酸もあります。
私たちが意識しなくても必要なものを代謝(人体の中の化学反応)を通して作れるところが人体の素晴らしくまた神秘的な面ではありますが,しかし,中には人作れない作れないアミノ酸もあります。
これらのアミノ酸は人体の外から食事というかたちを通して調達しなければなりませんので,必須アミノ酸と呼ばれます。
ちなみに人間にとっての必須アミノ酸は9種類あり,
フェニルアラニン,ロイシン,バリン,ヒスチジン,メチオニン,イソロイシン,リジン,スレオニン,トリプトファンの9つです。
それぞれの頭文字をとってフロバヒメイリスト(風呂場悲鳴リスト)と覚えるといつまでも忘れません。
いいタンパク質の条件
いいタンパク質=良質なタンパク源というのは,9種類ある必須アミノ酸がバランスよく豊富に含まれている食品のことを指します。
タンパク質には肉や魚などの動物性タンパク質と,大豆や小麦などの植物性タンパク質がありますが,9種類の必須アミノ酸を多く含むのは動物性たんぱく質の方です。
植物性タンパク質は,必須アミノ酸の量は少なかったり,そのバランスが悪かったりするために効率の悪いタンパク源と呼ばれています。
だからといって植物性タンパク質は無駄なものだというわけではありませんが,食事としてタンパク質を摂取する場合はたんぱく質の量だけでなく,その質(必須アミノ酸のバランス)を見る必要があります。
食品に含まれるタンパク質についてその質と量を指標として示したものがプロテインスコアです。
以下,プロテインスコアによるいいタンパク質を含む食品をご紹介しますのでご参照ください。
これまでの記事でもおすすめしているように卵や魚,お肉を積極的に摂取する理由はここから来ています。
大人と子どもの食事の中でも,赤ちゃんの離乳食の中でも「いいタンパク質」を摂ることをこころがけていくとよいと思います。
参考になれば幸いです!