栄養士×保健体育教師 かーよーのブログ

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コレステロールは本当に悪者か?本当の悪者は普段食べているあれ

今日はコレステロールの話。

 

コレステロールって悪者扱いされてますよね。


コレステロールゼロをうたう食品も多く販売されています。


本当にコレステロールは悪なのでしょうか?

 

このことについて,コレステロールがなぜ悪者扱いされてしまうのか,実際のところどうなのかについてみていきたいと思います。

コレステロールが悪者扱いされるようになったきっかけ

コレステロールがなぜ悪いのか,調べてみたらその根拠は100年以上も前,1913年のウサギの経口実験が元になっています。

 

ある科学者が,ウサギに高脂肪の食事を一定期間摂取させたそうです。


するとウサギの体に疾患等が認められました。


そして,血液等を調べてみると血中コレステロール値が高くなっていました。


結論:コレステロールは悪者

 

え? とお思いになられませんでしたか?


だって,ウサギは草食動物ですもん


本来,口にしない高脂肪の食事なんてとったら,そりゃ健康を害するものです。


でも,今の医学でコレステロールが悪いと考えられているのは,これが根源です。

 

体内でのコレステロールの働き

コレステロールは体の主要成分として必要不可欠です。

しかし,人間の脳は

 

水分60%

 

脂肪40パーセント(うち30パーセントがコレステロール)

 

で構成されています。

 

さらに,コレステロールは肝臓内で多くストックされており,コレステロールが低くなるとここから体の各器官へ補填されます。


体に悪いといわれるものが,体の主成分を担ったり,臓器内にストックされるというのはどういうことなのでしょうか。


その他,コレステロールは細胞膜の修復,脂肪の代謝,神経の制作など重要な働きを担っています。

 

このようなことがわかっているのになぜ,コレステロールはいまだに悪者扱いされるのでしょうか?

 

コレステロールに着せられた濡れ衣

コレステロールがここまで悪者扱いされるのは,例えていうならば火事の現場にいたために「お前が犯人だな!」と思われているところが大きいです。

 

コレステロールのはたらきの一つに,血管損傷の修復があります。

 

血管は,不適切な食事(糖質が多い食事)により血糖値の乱高下が続くとダメージを受けます。


そして,それを修復するために血管壁にコレステロールが付着します。


そして,糖尿病患者などが医者の診察を受けて血管を調べられると,コレステロールが多く付着していることが見つかり,


「お前が犯人だな」となるわけですね。


火事現場で一所懸命に消火活動をしていただけなのに…

 

そして,医者からは,脂肪分の多い食事を控えるように,という指導を受けるわけです。

 

つまり,コレステロールの付着は​原因ではなく,結果​であり,

 

本当の諸悪の根源は,血糖値の乱高下させるもの=糖質​


というわけだったんですね。

 

このブログでも繰り返し発信しているように,食事をする上で制限すべきは脂質ではなく糖質です。

 

参考になれば幸いです。

 

では,また。!