こんにちは!
当ブログでは,栄養の摂り方として,タンパク質やミネラルの重要性,そしてビタミンをメガ量で摂取することと健康との関係について発信してきました。
そして,前々回はビタミンCについて,前回はビタミンBについて詳しく解説しました。
本日は脂溶性ビタミンであるビタミンEについて詳しく見ていきたいと思います!
ビタミンEの基本情報
ビタミンEは,水溶性ビタミンであるビタミンC,ビタミンB群と異なり脂溶性ビタミンです。
水溶性ビタミンは長時間体内に留めることはできず,尿と一緒に排出されてしまいやすいため,頻回に摂取する必要があります。
しかし,脂溶性ビタミンは体内に蓄積される傾向があるため,ビタミンAなどの脂溶性ビタミンは摂取の上限量が示されています。
そのため,脂溶性ビタミンはサプリメントとして摂取する場合は1日に1回にまとめた方が良いかもしれません。
ビタミンEはα,β,γ,δの4種類のトコフェロールとトコトリエノールがそれぞれあります。
また,サプリメントとして摂取する際に気を付けていただきたいのはビタミンEには天然型と合成型がありますが,代謝に関しての働きは天然型の方が効果的と言われています。
体の中におけるビタミンEの働き
ビタミンEが体にとって重要と言われているのは,その「抗酸化作用」の高さです。
酸素は,生きていく上で大切なものですが,酸素がある環境では多くの物質は酸化します。
リンゴの断面を長時間放置しておくと茶色く変色するのも,金属が錆びるのも,古い輪ゴムが切れやすいのも原因は酸化による反応です。
当然,体にとっても酸化は避けては通れません。
みなさんは,油は酸化しやすい,ということを聞いたことはありませんか?
植物油や魚の油は,長時間空気に触れていると過酸化脂質が生じます。
人間の体内,特に細胞膜などの生体膜にはコレステロールやリン脂質などの脂肪酸があり,重要な働きをしていますが,これも酸素によって酸化すると過酸化脂質が生じます。
すると,その機能が低下してしまいます。
この時,体内にビタミンEが十分にあると生体膜における酸化を防ぐ効果が期待できると言われています。
大まかなイメージで言うと,酸素があると体が錆びてしまうが,ビタミンEにはその錆び止めの役割がある,といったところでしょうか。
だから,ビタミンEは「若返りのビタミン」とも呼ばれています。
ビタミンEはすべての病気を癒す!?
ビタミンEの効果については多くのエビデンスが研究され発表されています。
欧米のオーソモレキュラーの医師たちは,ビタミンEの効果として
・狭心症の改善
・子宮内膜症の改善
・皮膚や粘膜の出血を改善
・やけどの治療における改善効果
・肝硬変の改善
・急性腎炎の改善
・不整脈の改善
・血栓症の改善
などが挙げられ,実際に治療にも用いられています。
ちなみにこれは完全に私個人の経験談でしかありませんが,足のしもやけした箇所にビタミンEのサプリメントのカプセルを切って患部に直接塗り込んだら,3日しないうちに症状が改善しました。
子どもの頃は,しもやけになったら春になるまで治らなかったのに…
さまざまな効果が発表されていますが,医学界と製薬業界は冷ややかな反応を示したとのことです。
なぜでしょうか?
いずれにしても体にとって大切な栄養素であることは間違いありません。
ビタミンEはアーモンドや小麦胚芽に豊富に含まれています。
少しだけ,意識して摂ってみてもよいかもしれませんね!
参考になれば幸いです!