このブログでは,健康的な食事として分子栄養学の観点化から高タンパク質・中脂肪・低糖質の食事を一貫してお勧めしています。
実際にこうした食事をするときに主力になるタンパク質源としてお肉が挙げられます。
しかし,肉に関しては「ブラジル産の鶏肉が危ない」,「アメリカ産の牛肉は大丈夫なの?」とさまざまなことが言われており,主食になる肉でさえどれをえらんだらいいのかわからない・不安になる,という方もおられるのではないでしょうか?
今回は,肉について選ぶ際の基準と,もっておくとよい考え方について見ていきます。
価値判断はトレードオフの関係
健康に気を遣うときに大切にしてもらいたい考え方として,価値判断はトレードオフである場合は多いということです。
例えば,以前,ブログの中でジビエ肉について記事にしました。
確かにジビエ肉は美味しくて,畜産肉よりも栄養価が高いのですが,その分,値段も高い傾向があります。
そのため,毎日常食するには畜産肉の方が助かることもあります。
また,流通量も段違いです。
ジビエ肉はなかなかスーパーに揃っていることはありません。
このようにAかBかの選択でAのメリットを選択をすることは,Bのメリットを選択できないことを意味します。
このような関係は”トレードオフ”といいます。
では,例えば次の場合はどうでしょう?
間食として何かを食べるときに添加物の多いソーセージと,無添加の菓子パンのどちらを選ぶべきでしょうか?(味や好みは考慮しません)
添加物も健康を意識する人にとっては大きな問題です。
この場合,無添加の菓子パンの方がよいのでしょうか?
食品添加物よりも意識するもの
食品添加物も摂らないに越したことはありませんが,現代の食生活において添加物が全く入ってないものを選ぶことは難しいです。
しっかりとタンパク質を摂取して,ビタミンやミネラルが充足している身体であれば内蔵機能もしっかり働いてくれますので,添加物の解毒作用が期待できます。
優先して意識すべきは,やはり,タンパク質なのです。
このため,先程の例では,私は菓子パンではなくソーセージを選びます。
ソーセージにはたんぱく質が菓子パンより多いですし,精製小麦や砂糖の弊害の方が添加物よりも多いからです。
お肉を選ぶときに意識すること
このように考えると,お肉の産地をこだわることも大きな枠組みの中では優先順位が高いことではないことがわかります。
お肉の産地を気にするよりも,普段の食事で糖質を減らしてたっぷりタンパク質を摂る食事ができているかの方が重要なのです。
まずはそちらを優先した上で,お肉の産地にも気を配りたいという余裕がある方は以下の点に注意すればよいでしょう。
飼育の際のホルモン剤や抗生物質に関してはアメリカ産,ブラジル産よりも比較的,日本,ヨーロッパ,オーストラリアは安全だと言われています。
普段食べるお肉に関してはこれらの産地のものを中心に選ぶとよいかもしれません。
参考になれば幸いです!