こんにちは!
食事にこだわりのある人,健康に気を遣っている人の多くは,スーパーなどで食品を買う際にそのパッケージを注意深く確認しています。
「原材料に何が入っているのか?」,「添加物は何が使われているのか?」,「原産地はどこか?」といったところが主に確認するポイントでしょうか。
本当にこだわる人であれば,メーカーのホームページを確認して安全管理や品質管理の姿勢まで考慮していることでしょう。
しかし,スーパーなでで手にする食品には,パッケージを確認している人だからこそ勘違いしやすい点もあります。
今日は,そんなグレーゾーンな「それらしい」言葉についてみていきます!
メーカーもウソは書いてない(はず)
メーカーは,その商品の売り上げを伸ばすためにパッケージに掲載する言葉は相当考えています。
その言葉に惹きつけられて商品を手にする消費者も多くいます。
もちろん,ウソを書くことは許されません。
例えば,外国産の原料を使用しているのに「国産原料100%」なんて書くことは許されません。
そんなことして発覚すれば,そのメーカーは重い処分を受けることになります。
ですので,メーカーもウソは書いてないはずです。
ここで,「はず」と書いたのは,時々そうしたウソを書いたことが発覚してニュースになるメーカーがいるからです。
ただ,そんな事例はほんの一部です。
さすがに書いてある言葉の全てが疑わしくなるような社会ではないと私は信じています。
ハロー効果にも気を付けよう
しかし,ウソは書いてないものの「ハロー効果」をねらった言葉はたくさんあります。
ハロー効果については以下の記事をご参照ください。
一つだけ例を挙げると,「職人仕込み」という言葉が食品のパッケージに書いてあるとします。
実際には,工場で製造しているにもかかわらず,この言葉が書いてあるとその道の職人が手間暇かけて熟練の技で手作りしているようなイメージを抱いてしまいます。
それにより,消費者の購買意欲が上がることがありますが,これが「ハロー効果」です。
その言葉は本当にそうなのか?
こうした言葉はたくさんありますが,中には定義が曖昧な故に健康に気を遣っている消費者の勘違いを起こしやすい言葉もあります。
以下にいくつか例を挙げます。
「良質な」
読んで字の如く,この言葉が書いてあれば質の良い原料を使用していると信じたいものですが,「良質」が示している定義がこの言葉だけからはわかりません。
良質と書いてあれば,オーガニックであったり,無添加であったり,国産であったり,品質管理が厳重に行われていたり,など,われわれ消費者はそれらのことを期待しますが,必ずしもそうとは限りません。
単にメーカーにとって製造する際にちょっとだけ企業努力をしただけのことかもしれないのです。
「厳選素材」
この言葉も上記と同じ理由で何を基準に厳選したのかわかりません。
単にメーカーがコスト面から,より安い原料を選び,その結果,その商品を安く販売できて,消費者に還元できる場合を指して「厳選」としているのかもしれません。
厳選してくれているから質の良い食材を使用しているとは限らないのです。
「それらしい」言葉に惑わされないために
こうした言葉のイメージに惑わされないためには,「この言葉が表している範囲は何だろう?」,「この基準は何だろう?」という違和感を持ちながら物事を客観的に見ることです。
また,第三者機関による評価が行われているか,オーガニックなどだれが見ても明らかな基準で書かれているか,という視点を大事にすることです。
原料にオーガニック食材を使用しているなら「良質な原料使用」と書かず「オーガニック原料使用」と書いてあるはずです。
そうでないならば,いったん冷静になって疑ってみましょう。
そうしたクセをつけて物事を見るようにすれば,食品の見方が肥えてくるはずです。
そうした肥えた物事の見方が,あなたをより健康にしてくれるのではないでしょうか?
参考になれば幸いです!