栄養士×保健体育教師 かーよーのブログ

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ペットフードは小麦粉が入ってないものを選ぼう!

前回,亀とにがりの関係についてブログを書きました。

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そういえば,この6月1日からミドリガメの規制が始まりました。

 

条件付特定外来生物に指定されたため,ペットショップではもう販売されません。

 

ただし,すでに飼育されているミドリガメは,これまで通り飼育をすることができます。

 

申請や許可,届け出等の手続きは不要とのことです。

 

26年間も飼育しているミドリガメをいまさら手放すわけがありませんが,とりあえず規制の内容を確認して安心しました。

 

さて,今回は亀を起点としてペットフードの原材料についてお話をします。

 

ホームセンターで売られている亀のエサの原材料表示を観てみると,必ずといっていいほど「小麦粉」が上位に書いてあります。

 

ちなみに近くにある金魚のエサや,ドッグフード,キャットフードの裏面を見てみてもそこには「小麦粉」があります。

 

なぜ,ペットフードに小麦粉が入っているのでしょうか?

本来の食性を考えてみる

その動物に何を食べさせたらいいのかについては,その動物が野生環境で何を食べていたのか,つまりその動物の主食は何なのか?という食性について考える必要があります。

 

動物は本来食べるものに適した消化器官をもっていますし,体もその食物を獲得するのに適したかたちになっています。

 

犬が肉食であることはみなさんが知っている事実です。

 

人間の暮らしに溶け込んで久しい犬ですが,その祖先は群れで狩りをして,他の動物に肉や内臓を食べていたと言われています。

 

では亀(ミドリガメ)はどうかというと,野生化では甲殻類,魚類,昆虫類,動物の死骸などを食しています。

 

今みた両者ともに言えることは,野生下で「小麦粉」を食していないということです。

 

もちろん,猫もそうですし金魚もそうです。

 

小麦粉を食べることに影響はないのか?

では,亀や犬が小麦粉を食べることに影響はないのでしょうか?

 

もちろん食べ物ですので直ちに影響があることは無いかと思います。

 

犬も亀もそうですが,小麦粉は消化管を通って糞として排泄されます。

 

全く消化できないわけではなさそうです。

 

しかし,本来の食性に合わないものを長期間食べ続けることは人間同様,体に影響が生じる可能性があります。

 

以前,記事にしたことを以下に引用します。

人間の体の血糖値はある程度一定に保たれています。

 

それは生命の維持にとって重要なことです。

 

血糖値が上がった場合は

 

インスリン

 

が分泌されて血糖値を下げます。

 

血糖値が下がった場合は

 

グルカゴン

 

アドレナリン

 

コルチゾール

 

などが分泌されて血糖値を上げます。

 

ここで大切なのは,なぜ,血糖値を上げるホルモンは3つもあるのに,血糖値を下げるホルモンはインスリンしかないのか?という疑問です。

 

食後に血糖値が上がることは,ある意味常識のように考えられてきました。

 

それにもかかわらず,血糖値を下げる仕組みが一つしかないというのはあまりにもこころもとない。

 

もし,この仕組みがうまく機能しなくなったら大変なことになります。

 

実際,インスリン分泌の機能が低いがために,糖尿病になることはあります。

 

仕組みというのは,あらゆることを想定(機能不全等)して2重,3重に備えておくことは定石であるはずです。

 

一方,血糖値を上げる仕組みはこれにあてはまっています。

 

ですので,万が一何かのホルモン分泌が機能不全を起こしても,他のホルモン分泌により,血糖値を上げることができます。

 

これらが意味することは,「もともと人間にとって血糖値が下がる状況は日常茶飯事であったが,上がる状況は滅多になかった」ということではないでしょうか?

 

飢餓や命がかかった状況(天敵から走って逃げるなど)で血糖値が下がったら活動できなくなるため,血糖値が下がる状況を回避するためにそれを上げる仕組みを2重,3重に用意しておいた。

 

しかし,日常の中で血糖値が上昇する場面はほとんどなかったので,そちらの仕組みはインスリンだけにとどめた。

 

こう考える方が合理性がとれます。

 

小麦粉などの糖質は唯一血糖値を上昇させます。

 

本来の食性で血糖値が上がるようなものを食べていないにも関わらず,血糖値を上昇させるものを食べることはやはり不自然です。

 

それにより,動物が生活習慣病になる可能性も考えられます。

 

また,これはおそらく推測ですが,ペットフードに使用される小麦粉は決して全粒粉のような小麦粉ではなく,精製された白い小麦粉かと思います。

 

わざわざ質が高くて値も張るような小麦粉はおそらく使われていないでしょう。

 

ペットフードの小麦粉はだれのためか?

これらのことを考えると,ペットフードの小麦粉は消費者である動物の健康を考えられて入れられたものではなさそうです。

 

では,誰のためかというとメーカー側の都合ではないでしょうか。

 

小麦粉を入れることにより加工しやすくなったり,安易にカロリーを足すことが出来たり,原価を抑えることが出来たり…とメーカーにとっては小麦粉を使うメリットはありそうです。

 

しかし,ペットを家族のように考える飼い主にとってはそんな都合は関係ありません。

 

飼い主は責任を持って自分のペットの食事を考えるべきです。

 

おすすめのフード

亀に関してはドイツのメーカーであるテトラが出しているレプトミンがおすすめです。

 

原材料をみてみると,

フィッシュミール,植物性蛋白質酵母甲殻類,油脂,藻類,ユッカ,ビタミン類,ミネラル類,βグルカン

と記載されており,小麦粉等の糖質は含まれていません。

 

私も愛用しています。

 

犬に関しては個人的にはドライフードではなく,手作りが一番です。

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それでも,ドライフードを使用する場合は以下のサイトが参考になるかと思います。

dogfood8.xsrv.jp

 

以上,参考になれば幸いです!