こんにちは。
みなさんは,お風呂で体や頭を洗うとき,何を使っていますか?
手洗い場で手を洗うとき,何を使っていますか?
洗濯をするとき,洗剤は何を使っていますか?
歯磨きをするとき,歯磨き粉は何を使っていますか?
さっそく,家の中を走り回り,上記の場所に置いてある商品の裏の成分を確認してみましょう。
多くの家庭で使っている洗剤のほとんどは,合成洗剤が占めています。
我が家では,これらの使用を数年前にやめました。
代わりに,石けんを使っています。
「石けんと合成洗剤は何が違うの?」
「なぜ,せっけんがいいの?」
という疑問に答える形で石けん生活の良さについて紹介したいと思います。
せっけんと合成洗剤は何が違うの?
石けんも合成洗剤も界面活性作用によって,油汚れなどを落とすはたらきがある点は同じです。
石けんの起源は古く,一万年前,動物を焼いたときに滴り落ちた油脂と木の灰が混ざってできたものを人々が使い始めたのではないかと言われ,その後,戦国時代末期にスペイン人かポルトガル人が日本に持ち込んだと言われています。
一方の合成洗剤は第一次大戦中にドイツ軍が開発した説が有力です。
合成洗剤は石油から作られ,高度経済成長期の家庭用洗濯機の普及に合わせて一気に日本国内に広がりました。
これを見てもわかるように人間は合成洗剤を使い始めてまだ100年ほどです。
石けんは生分解作用がある(自然に還る)環境にやさしい界面活性剤で,自然界に存在する物質です。
石けんは,環境中のマグネシウムイオンやカルシウムイオンと反応し,石けんカスになります。
そして,石けんカスは界面活性作用が失われ,微生物や魚のえさになります。
石けん以外の界面活性剤のことを合成界面活性剤と言いますが,こちらの成分は多岐にわたり,身近な商品に多く使われています。
例えば,洗濯洗剤やシャンプー,歯磨き粉などです。
そして,これらに含まれる合成界面活性剤は,生分解性が低かったり,味覚障害を起こしたり,細胞のタンパク質を変性させる作用があったりします。
なぜ,石けんがいいの?
上の章を読んだだけでも石けんの方が自然にも体にも良さそうだと感じられたと思いますが,もう少し石けんと合成洗剤の比較をしましょう。
私たちの体は,皮膚の上に一定の皮脂があり,ここに皮膚常在菌が住みつくことで弱酸性が保たれ,バリアのはたらきをしています。
石けんは,皮脂を落とし過ぎず,適度に洗うことができて,皮膚常在菌にそれほどダメージを与えません。
しかし,シャンプーやボディソープ(ソープと名前にあっても石けんではない)などの合成洗剤は人間の体に必要な皮脂を強力に必要以上に洗い流してしまい,皮膚常在菌が住み着きにくい環境をつくってしまいます。
当然,殺菌作用も強いので,これによっても常在菌が死滅してしまいます。
その結果,皮膚のバリアのはたらきが失われ,乾燥肌になったり,悪性の細菌がつきやすくなります。
また,無視できないのが経皮毒の存在です。
毒と聞くと,口から入るイメージがありますが,皮膚からも吸収されます。
ボディソープなどで体を洗った後,肌がぬるぬるした感じがあれば,洗剤成分が残っている可能性があります。
こうして化学物質がじわじわ皮膚から吸収されていくとしたら怖くありませんか?
こうしたことを踏まえ,我が家では石けんを使っています。
そもそもシャンプーとボディソープで分けておらず,頭も体も手も石けんで洗います。
洗濯も,洗濯用の液体せっけんを使い,歯磨きも石けん歯磨き粉を使っています。
赤ちゃんにも安心して使えるのがいいですね。
参考になれば幸いです!