桜が各地で咲く季節になりました。
春と言えば,出会いと別れの季節。
そして,日本では4月から新年度が始まるため,大学への進学や就職で親元を離れ,新たに一人暮らしをする人も大勢います。
1人暮らしをするにあたり,多くの心配事がありかと思います。
掃除,洗濯,自炊,公共料金の支払いなどこれまで親にしてもらっていたことの多くを自分でしなければなりません。
それと同時に若い人は新しい環境で成長していくために多くのことを求められます。
新入社員であればいち早く会社の戦力となれるように,大学の新入生であれば将来のために多くのスキルや経験を身につけようと思っていることでしょう。
将来の自分のために,今の今の自分を成長させる時間や労力のことは「自己投資」と呼ばれます。
自己投資と言えば,何を一番に思い浮かべるでしょうか?
TOEICのための勉強をしたり,簿記の資格を取ったり,各種のセミナーを受講したり,人脈を広げたり,筋トレをしたり,留学をしたり,読書をしたり…
など多くの行動がそれにあたるかと思います。
しかし,私が何よりも大切だと考える自己投資は上記の行動ではありません。
何よりも大切な自己投資はずばり「栄養摂取」です。
今回は私がなぜ,上記に挙げた直接就活の際に有利になりそうな行動よりも栄養摂取の方が最高の自己投資になり得るのかについて,私自身の経験も踏まえお話します。
人は食べたものでできている
栄養摂取がなぜ最高の自己投資なるか?
すべては次のことわざに尽きるかと思います。
「You are what you eat.(人は食べたものでできている)」
今日のあなたはこれまであなたが食べてきたものでつくられています。
筋肉や骨は当然ですが,脳や神経,各種のホルモンもすべてです。
「心身」という言葉があるようにこころとからだは別のものと考えられがちです。
しかし,脳や神経や各種のホルモンは脳の働きそのものに関係していますので,気持ちなどの情緒面にもつながります。
ということはあなたが食べたものは体だけでなく,あなたの精神やメンタルをもつくっていることを意味します。
4月から新しい環境で新たなスタートを切ろうと張り切ったのはいいものの5月病という言葉があるように精神的にまいってしまう人も多くいます。
事実,精神疾患が原因で離職,休職,休学,退学したりするひとが毎年大勢います。
さきほど行動面での自己投資の例をいつくか挙げましたが,それらを積極的に頑張り通すためにのその土台として健康な心身がなければ成立しません。
また,脳の働きがよくなるということは記憶力や思考力,対人関係などにもプラスの効果があることも意味します。
世間では自己啓発本がブームとなっており,仕事術やコミュニケーション術などのいわゆる「ハウツー」の人気が高まっていますが,仕事や勉強面で高いパフォーマンスを発揮するためには栄養の摂取で健康な心身をつくることがすべての基本です。
将来の健康は資産形成にも有利
今日食べた栄養は将来の自分をつくることにつながります。
新入社員や新規採用された公務員などの元には保険の営業が来ることが多くあります。
保険の営業屋さんは将来的ながんのリスクや入院治療のリスクを見せて,いかに保険に加入して備えておくことが大切であるか熱弁してきます。
しかし,がんという病気は原因の多くは生活習慣に起因するものです。
今日の栄養摂取で将来の健康な心身をつくることは,病気のリスクを低下させて医療費を削減することにもつながります。
不必要な保険に入る必要も少なくなるため,貯蓄にも有利です。
栄養摂取の具体的方法
栄養摂取で具体的に意識すべきことを一言で表すと
高タンパク,中脂質,低糖質の栄養構成にすることです。
その上で,各種ビタミン,各種ミネラルの摂取を強化します。
以下の記事を参考にしてください。
お金のない若者には栄養摂取の自己投資は難しいのか?
過去記事でも書いていますが,栄養を満たすためには食事が第一ですが,それで足りない部分を補うためのプロテインやサプリメントはお金がかかります。
また,炭水化物中心の食事からお肉などのタンパク質中心お食事にシフトチェンジすることは多くの場合,食費が上がります。
大学生や給料の低い新入社員には栄養摂取を自己投資で行うことは難しいのでしょうか?
まず,意識してほしいのは栄養摂取に関しての考え方を変えることです。
具体的に言うと食費は消費ではなく,投資であるという認識の上に立つことです。
これに関しては以前記事にしています。
その上で,普段食べるものを変えることです。
ここで私の大学生時代を少し紹介しようと思います。
私が一人暮らしをしていた大学生時代は加工食品中心の食事をしていました。
朝は1限が始まる1時間前に起きていたため,自炊をする時間もなく,スーパーで購入したシリアルに低脂肪牛乳をかけて食べていました。
また,3限が終わると昼休憩になるので,大学内のパン販売でサンドウィッチなどの惣菜パンや菓子パンを2~3個購入して友人と食べてました。
そして,その後,部活の練習があり,それが終わると友人と外食(多くの場合,牛丼屋やファミレス)をするかコンビニでおにぎりやインスタント食品を購入してアパートで食べていました。
今,考えるとかなり糖質中心の生活でした。
こうした食事のせいかわかりませんが,毎日疲れやすく何もやる気が起こらない日が続き,人に会うのも億劫に感じていたこともありました。
もしかしたら心身ともに健康でなかったのかもしれません。
食費を節約するためにパンを2~3個に抑えたり,牛丼屋で済ませたり,コンビニおにぎりで我慢したりしていたわけですが,外食というものは実際には高いのです。
おにぎり1個150円で買っていたわけですが,もし,自分で米を炊いておにぎりを握ればもっと安く済みます。
コンビニおにぎりやファミレスのご飯も同様です。
お金が惜しいと言いながら実際には高くついている。
本音の部分を言えば,ただただ自炊をするのをめんどくさがっていただけです。
それでいて時間がないかと言えばそんなことはありません。
時間があるのが大学生の特権だからです。
その時間を使って,外食やコンビニに行く機会を減らし,スーパーで肉や卵を買って自炊をしていても食費は大幅には変わらないはずです。
また,本当にお金がないときは1日に卵1パック食べればタンパク質,ビタミンのかなりの部分を補うことが出来ます。
最近,値上げされている卵ですがそれでも1パック(10個)で300円以下です。
1日300円以下であるならばとても安いですよね。
それでいて卵はゆでたまご,目玉焼き,たまごやき,たまごかけごはん,スクランブルエッグなど多くの調理法があるのでレパートリーも豊富です。
味付けもいろいろあるので飽きることもありません。
本当にお金がない人は卵を朝3つ,昼3つ,夜3~4個食べましょう。
それだけでも糖質中心の食事をしている人よりは良質な栄養摂取になります。
若いうちから良質な栄養を摂ることで,勉学でも仕事でも高いパフォーマンスを発揮し,将来的な健康にもつながる…
これこそが最高な自己投資であり,変化が激しく先の見えない世界の中でも一生役立つ知識ではないでしょうか?
参考になれば幸いです!