こんにちは!
離乳食に関して悩むお母さん方は多いようです。
「なかなか食べてくれない」
「食が細い」
「発達が遅い気がする」
などいろいろなことが気になってしまいます。
私に現在0歳のこどもがいてまさに同じような境遇真っ只中です!ですので,この同じ悩みを抱えてこのブログを読んでくださっている方は同士です!
今回,「離乳食はこうすべき!あなた方の方法は間違っている!」と私がえらそうに言うつもりはありません。
私自身,子どもの離乳食に悩みながらも困ったときに立ち返る原則がありますので,それを紹介したいと思います。
この原則は多くの書籍を読んだり,現在2歳になる上の子の離乳食の経験から実際よかったな,と思えたりしたことから紹介します。
原則1 おかゆから始めない!
初期の離乳食として10倍がゆから始めるように推奨している本があります。
また,おかゆ以外にも「お腹に優しい」や「消化にいい」という理由で野菜のペーストから始めることを薦める人もいますがどちらもNGです。
これらの食材は,赤ちゃんの成長に必要なタンパク質や脂質が圧倒的に足りません!
そして,「消化にいい」とよく聞きますが,本当でしょうか?
生化学の教科書には「脂肪を分解する酵素とタンパク質を分解する酵素は生後1ヶ月で大人と同水準になる」と書かれています。
逆に「炭水化物を分解する酵素は3歳頃になって大人と同水準になる」とのこと。
それもそのはず。赤ちゃんが最初に栄養源とする母乳の栄養構成は
脂質 47%
タンパク質 7%
糖質 46%
です。一見糖質も多いように感じますが,母乳に含まれる糖質のほとんどは「乳糖」です。
乳糖は血糖値を直接的に上げないので,砂糖などの糖質とは別物です。
また,乳糖に含まれるガラクトースは腸内細菌のエサになるので,人間が直接的に消化するものではありません。
こう考えると赤ちゃんは高脂質な食事をしていることがわかります。
なのに,全く栄養構成の異なるおかゆや野菜を離乳食で与えるのは不自然ということです。
原則1について詳しくはこちらの記事に書いてますのでご参照ください!
原則2 糖質の摂り過ぎに注意!
2歳になるうちの子もそうですが,子どもはパンや麺,お米,甘いお菓子が大好きです。
他のものはあまり食べてくれず,これらの食品を積極的に食べてくれることから親としても「しっかり食べてくれるなら…」,「子どもが喜んでくれるなら…」とついつい与えがちです。
しかし,糖質中心の食事は以下の理由から好ましくありません。
- 体に必要な栄養が不足する
- 虫歯の原因になる
- 糖質の消化のためにビタミンを大量に消費する
お米やパンでお腹が満たされると,成長に不可欠なタンパク質や脂質を含む食品を摂ることが難しくなります。
そして,糖質の消化のためにビタミンを大量に消費するとその他の代謝で必要な場面でビタミンが足りなくなってしまいます。
結果,成長に影響が生じる可能性が指摘されています。
原則2について詳しくはこちらの記事に書いてますのでご参照ください!
原則3 あの手この手で鉄分摂取!
赤ちゃんはお母さんのおなかの中にいるときにお母さんから鉄分をもらっています。
新生児のフェリチン(貯蔵鉄)は血液検査で200ng/g以上ですが,生後半年もするとこれが50ng/gと枯渇してきます。
鉄は,体内の代謝に関わる重要な栄養です。
人間のエネルギーであるATPを作り出す電子伝達系の代謝の過程でも不可欠です。
それにも関わらず鉄分は食材からの吸収率があまり高くなく,不足しがちです。
鉄分が含まれる食事(実際には肉や魚などの動物性食品)をたっぷりあげること,鉄分強化食品(ヨーグルトやチーズでこの手の商品があります)をおやつにあげること,調理器具を鉄製のものに変えることなどの工夫を通してあの手この手で鉄分摂取を強化しましょう!
原則3について詳しくはこちらの記事に書いてますのでご参照ください!
私は,子どもの離乳食のことで困ったときは以上の3つの原則から外れていないか立ち返っています。
参考になれば幸いです!
また,私たちが実際に子どもにあげていた離乳食の例についてこちらの記事に記録を残していますのでご参照ください!
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