栄養士×保健体育教師 かーよーのブログ

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お粥よりも与えてほしい離乳食

赤ちゃんの健康は誰もが願っていることです。

 

産まれてしばらくはお母さんの母乳を飲んで大きくなりますが生後6ヶ月付近から離乳食が始まります。

 

多くのお母さん方が、「いったい何をあげたらいいのか」という問題に直面すると思いますが、栄養の観点から積極的に与えてほしいものについて紹介していきます。

 

 

赤ちゃんが喜ぶ離乳食

我が家の例ですが,もりもり喜んで食べてくれる食べ物は

  • バターで焼いた卵焼き
  • ほぐした手羽元のお肉
  • 手羽元を煮込んだスープ

です。

これらは風味もよくて食いつきが良いことに加えて,まだ,歯が生えていなくても食べやすい柔らかさです。手羽元を煮込んだスープは水分補給を兼ねてあげることもできます。

 

そしてこれらの食べ物は何よりも赤ちゃんの成長に欠かせないタンパク質と脂質,ミネラルが豊富であることがおすすめポイントです。

 

まだ,歯が生えていなくても食べやすい柔らかさです。手羽元を煮込んだスープは水分補給を兼ねてあげることもできます。

 

母乳の栄養について

なぜ,タンパク質と脂質,ミネラルを重視するのか?

それを考えるにあたり,赤ちゃんの初期の食べ物,母乳についてその栄養を見ていきましょう。

 

母乳の基本成分をエネルギーの比率でみると,脂質が55%,乳糖39%,タンパク質6%であり,そのほとんどが脂質で占められていることがわかります。

 

このことからも赤ちゃんの成長には脂質が大きな役割を果たしていることがわかります。

 

ちなみに乳糖は,私たちが主食として食べている米やパンなどの炭水化物に含まれる糖質と違って,血糖値を上げるものではありません。

 

そして,これは赤ちゃんに限った話ではありませんが,体をつくる材料としてタンパク質は欠かせません。

 

また,赤ちゃんは生後6か月を過ぎたあたりから,お腹の中にいた時にお母さんからもらっていた鉄や亜鉛などのミネラルが急激に減少してきます。

 

これらを総合的に考えると,離乳食として引き続き脂質とタンパク質,ミネラルが豊富なものを与えることが自然です。

 

現代の離乳食について

ところが,現代の離乳食はお粥から始めることが多いですね。

お粥に使われるお米はそのほとんどが炭水化物であり,上記の脂質,タンパク質,ミネラルをほとんど含んでいません。

 

いろいろなレシピ本をみてみてもアレンジとしてニンジンや,カボチャを加えたりして彩りがよいものが紹介されていますが,見た目の彩りがよくても赤ちゃんに必要な栄養がいいわけではないように思えてなりません。

 

お粥自体が悪いわけではありませんが,与えるとしたら肉入りお粥にしたり卵でとじたおかゆにしてみるといいかもしれません。

 

以上,参考になれば幸いです!