こんにちは。
以前,ブログの記事にしたのですが,我が家では離乳食期から子どもに何を食べさせるのかを真剣に考えて試行錯誤しながらやってきました。
興味があれば読んでみてください。
食事に関してのこだわりとして,中身を自分でコントロールできる部分はコントロールしてますが,コントロールできない部分まで厳格にこだわってはいません。
例えば,自炊の際に,料理の中に調味料として砂糖は使用しませんが,外食ではそこまで気にしてません。
もちろん外食でも何を買うかは自分でコントロールできますが,そこまで考えると,食べられるものもかなり限られてしまいます。
外では,食べたいものを食べるようにしています。
そんな中,我が子も保育園に通うようになりました。
保育園の給食も自分でコントロールできない部分です。
献立やその中身に対してこちらが要求できるものでもありませんので,特に気にしてませんでした。うちの子はアレルギーもありませんので。
しかし,献立表を見ていると,時々ならまだしも「これを毎日食べ続けるのか?」と思うとさすがに疑問に思うことが多くなってきましたので今回はそのおかしさについて書きたいと思います。
これが保育園で出される給食!?
保育園で毎月出される献立には,メニュー以外に,そこに使われている食材などが体でどんな役割をしているのかまで表になっています。
その項目は
「血や肉や骨になる」
「働く力のもとになる」
「体の調子を整える」
の3項目です。
保健の教科書にも出てきそうな内容ですね。
なんとなく,タンパク質は「血や肉や骨になる」に分類されて,糖質や脂質は「働く力のもとになる」に分類されるんだろうな,と予想できると思います。
そして,「働く力のもとになる」のその一例がこちらです。
「どんだけ砂糖使っているんだ?」と頭が痛くなりました。
それに加えてマーガリンが働く力の元になるだと…?
小麦粉,植物油なども含めて自分の家では極力控えているものばかりです。
子どもが美味しくたくさん食べてくれるために甘じょっぱい味付けにしているのでしょうが,本当にこんなに当たり前のように砂糖を使わないと子どもは食べてくれないんでしょうか?
それにこれは,お昼ご飯だけの話であり,これに加えて午前と午後のおやつにはゼリーやプリン,ホットケーキ,クラッカー,乳酸菌飲料など砂糖や小麦粉のオンパレードです。
家でいくら気を付けていても毎日,保育園でこんなに砂糖まみれになっていて,それで食育と言えるのでしょうか?
検診の際に「虫歯が見つかりました。ご家庭でしっかり歯磨きしてくださいね」なんて言われることもあるそうですが,原因の一端は歯磨きが不十分なことではなく,この食事の方が大いに関係していそうです。
食事バランスガイドは正しいか?
保育園の給食について苦言を呈しましたが,現場で給食を作ってくださっている管理栄養士や調理員の方はまじめにこどものために作ってくださっています。
予算も決められている中で食材を仕入して調理するのも大変な苦労があるかと思います。
この方たちに非があるわけではありません。
問題は献立を作る際のガイドの方にあるかもしれません。
例として,以下は厚生労働省の食事バランスガイドというものです。
ここには「1日にご飯なら中盛4杯,食パンなら6枚,麺類なら3杯食べるのがバランスのとれた食事」となっています。
どう考えても糖質の摂り過ぎです。
何を根拠にこのガイドは作られているのでしょうか?
このガイドは,国立健康・栄養研究所が,日本人の平均的な食事を調査し,その平均値を算出して作られています。
つまり,「科学的に健康を維持するにはこの栄養素をこれだけ摂りなさい」という数字ではなく,「多くの日本人はこんな内容の食事をしていました」というアンケート結果に過ぎないのです。
例えるなら,「多くの日本人の睡眠時間は1日6時間だったから,1日6時間寝るのが健康によい」と言っているようなものです。
これは科学でも何でもありません。
栄養学というと,科学的な実感がありますが,これが実態です。
このような指針を基に保育園の献立も考えられています。
どうか栄養学が科学的に,真の意味で子どもの成長やむし歯などの病気の予防につながる内容に一刻も早くなってほしいと思う毎日です。
それが本当の「食育」ではないでしょうか。
ま、そんなこと言っておきながらうちの子は保育園の給食をとても嬉しそうに毎度残さず完食するので先生にも褒めてもらっているようです。
それもそれでいいことですよね。