こんにちは!
当ブログでは,栄養の摂り方として,タンパク質やミネラルの重要性,そしてビタミンをメガ量で摂取することと健康との関係について発信してきました。
そして,前回はビタミンCについて詳しく解説しました。
今回は,ビタミンCと同じく水溶性ビタミンであるビタミンBについてです。
ビタミンBの基本情報
ビタミンBは一つの物質のことを指しているわけではありません。
具体的にはビタミンB1,ビタミンB2,ビタミンB3(ナイアシン),ビタミンB5(パントテン酸),ビタミンB6,ビタミンB7(ビオチン),ビタミンB12,葉酸,など複数の種類があり,ビタミンB群と呼ぶ方が自然かもしれません。
よって,今後はビタミンB群と呼称します。
ビタミンB群は単体ではなく,それぞれが影響・関係しあいながら働くため,サプリメントとして摂る際はビタミンB群のサプリ(Bコンプレックスという名称で売られている)を探すと良いでしょう。
ビタミンB群が体にとって必要なわけ
ビタミンB群が体にとって必要であるのは,人体のエネルギー代謝にとって大切な補酵素となるからです。
機械は動力源(電気やガソリンなど)がないと動かないのと同様に人間もエネルギーが無いと動きません。
それでいて人間のエネルギーは機械よりももっと複雑な仕組みで獲得されます。
機械の場合は,動くために必要な電気やガソリンの量を供給してあげれば動きます。
車で長距離走るためには,その量を走れる量のガソリンを給油すればよいだけです。
人間も,例えば,1500m走るのにこれだけのエネルギーを使うから,そのエネルギーに等しいカロリー量の食事をとれば理論上は走り切ることができると普通は考えてしまいます。
しかし,人間の場合,食事から摂取したカロリーがそのままエネルギーに直に変換されるわけではありません。
人間の場合は,代謝という化学反応を経てATPというエネルギーの分子を作り出します。
このATPを作り出してはじめて人間は動くことができます。
そして,この代謝という化学反応を起こすためにはビタミンやミネラルなどが必要になってきます。
いくら食事からエネルギー源を摂取しても,代謝が滞ればその食事はエネルギー源として使えないのです。
これが,ビタミンB群が体にとって大切な理由です。
ここからは,ビタミンB群の中でも特にエネルギー代謝に関係しているビタミンB1についてみていきましょう。
ビタミンB1が不足すると…
脚気は全身のだるさなどの症状から始まり,悪化すると全身に力が入らず,寝たきりになることもあります。
まさにエネルギー源が枯渇した状態ですね。
歴史的にみると,玄米を常食していた時は問題にならなかったのに,江戸時代に白米を食べ出したらその症状が顕著に表れたそうです。
これは,米ぬかにはビタミンB1が含まれているけれど,精製して白米にするとその部分を失うことに関係していそうです。
また,精製糖質(白米,小麦粉,砂糖など)はその消化の過程でビタミンB群を大量に消費しますので白米ばかり食べることで余計にB1不足に拍車をかけたことになります。
昔の話に思うかもしれませんが,現代においても人々は精製糖質を大量に食べてビタミンB群を摂取を積極的におこなっていない状況は同じです。
さすがに寝たきりになるほど重度の脚気は少ないかもしれませんが,毎日だるい,疲れが取れないなどの症状が出ている人は多く存在します。
これらは潜在性脚気(エンセファロパチア)と呼ばれます。
その他のビタミンB群について
その他のビタミンB群についてさらっと紹介しておきます。
ビタミンB2
糖質,脂質の代謝を促進
ビタミンB6
タンパク質の代謝に欠かせない
ビタミンB5(パントテン酸)
免疫力や抵抗力をつける(副腎皮質ホルモンの算出を促進してストレス耐性をつける)
ビタミンB7(ビオチン)
皮膚炎の予防など
さらっとだけ紹介しましたが,これらも体の中で重要な代謝に関係しています。
また,機会があれば個別に記事にしようと思います!
ビタミンB群を積極的に摂るために
栄養の摂取は食事が基本です。
しかし,ビタミンB群はそれこそ様々な種類と量を網羅して摂取するためには大量かつ多種類の食品が必要になります。
しかも,ビタミンB群はそのほとんどが水溶性のため,長時間体にとどめておくことが出来ません。
尿として排出されてしまいます。
そうした時にぜひ活用したいのが,冒頭でも紹介したビタミンBコンプレックスのサプリメントです。
サプリメントに関しては,以下の記事も参考になるかと思います。
参考になれば幸いです!
では,また!