栄養士×保健体育教師 かーよーのブログ

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亀の健康に大切なのはにがりかもしれない?

こんにちは!

 

我が家では,現在26才になる亀を飼育しています。

ちなみに飼育環境はこのような感じ。ベランダで飼育しています。

大きなトロ舟の容器にスロープを付けて,ベランダに降りられるようにしています。

 

ちょうど,スロープの最上部が屋根の役割をしており,そこが日除けにもなります。

 

いつもここで甲羅干しをしています。

 

ちなみに材料は100均。

 

上部フィルターを採用し,ろ材は活性炭と牡蠣殻。

 

また,アクアポニックス風にフィルター内ににカポックという植物を植えて,水質の浄化を高めています。

 

今さらながら,やはり亀は長生きです。

 

飼育するなら最後まで面倒を見る覚悟が必要です。

 

逆に言うと,それが最大の魅力かもしれません。

 

犬のように尻尾を振って飼い主になついたり,一緒に遊んだりはできませんが,長期間”そこ”にいる,それこそが亀飼育の魅力です。

 

しかし,長生きすることと=健康で元気 を意味するわけではありません。

 

我が家では,亀の健康維持のために塩化マグネシウム(にがり)を水に定期的に入れています。

 

これに関しては,何かに書いてあったわけではなく,完全に自己判断でやっています。

 

亀自身はというと,すごく元気にしています。

 

もちろん,塩化マグネシウムを入れるとよいだろうと考える根拠はあります。

 

今日はそこについて私の考えを述べます。

世間ではカルシウムばかり注目されがち

人間もそうですが,骨を丈夫にする=カルシウム という図式があまりにも定着してしまっています。

 

特定健康保健食品なんかにも「カルシウム配合」と謳う商品は枚挙がありません。

 

学校給食でも牛乳が出てきて「背を高くするためにはカルシウムをたくさんとるのよ」と先生からも保護者からも言われてきた方は多いのではないでしょうか?

 

亀の世界も同じです。

 

私が最近ペットショップで亀のエサコーナーを見ただけでも「カルシウム配合」,「カルシウム強化」,「カルシウムたっぷり」と記載してある商品がたくさん陳列してありました。

 

ちなみに亀の甲羅は皮膚が変形したものであり,骨ではないのですがそれでも硬くて丈夫な甲羅にするためにはカルシウムが大切だと信じて疑われていません。

 

実際,栄養不足から甲羅が変形したり柔らかくなってしまったりする症状もあるようです。

 

カルシウムとマグネシウムはブラザーイオン

カルシウムとマグネシウムは拮抗作用の関係があります。

 

拮抗作用とは別の作用をもつ物質同士が互いに干渉しあうことです。

 

したがって,バランスの悪い摂り方をしていると,お互いの効果を打ち消してしまうことがあります。

 

マグネシウムを摂らずにカルシウムばかり摂取するとカルシウムが過剰な状態になり,様々な症状が出てきます。

 

人間でも尿路結石や腎結石が生じることがありますが,これもカルシウム過剰かつマグネシウム不足が原因といわれています。

 

結石はシュウ酸とカルシウムが結合して作られますが,マグネシウムには結石の生成を抑制する効果があります。

 

Webで調べると良く出てきますが,亀に多い病気として尿路結石が知られています(特にリクガメ)。

 

その原因として一般的には①脱水,②高たんぱく食,③尿路感染が挙げられていますが,私はこの原因は人間同様マグネシウム不足ではないかと考えています。

 

亀にマグネシウムを摂取させるには?

亀にマグネシウムを摂取させるのに一番に思いつくのは,マグネシウムの多い食品を与えることかと思いますが,では何なら食べてくれるか?難しいところです。

 

亀がマグネシウムのサプリを飲んでくれるはずがありません。

 

そこで飼育水にマグネシウムを添加してみてはどうか?と考えました。

 

その方法は「にがりを入れること」です。

 

にがりとは海水から塩分を取り除いた後に残る水分のことで,マグネシウムが豊富です。

 

それ以外にも食品添加物グレードの塩化マグネシウムのフレークを入れることも考えられます。

 

物は試しと思い,思い切って我が家の亀の水槽ににがりを投入してみました!

 

実際に亀の体内にどのような効果があったかは測りかねますが,とりあえずうちの亀は今でも元気です。

 

あと,25年くらい生きてくれればうれしいな。亀が50年生きるのは十分考えられますから。

 

以上,参考になれば幸いです!