明けましておめでとうございます。
現代では,食に起因する様々な病気が増えています。
糖尿病や高血圧,肥満,虫歯などがそれにあたります。
世間では,カロリー過多や糖質過多,塩分過多などが原因として言われており,これらを控えるように指導されることもあります。
そうした流れに逆行するように粗食が注目されるようになってきました。
「健康のために伝統的な日本式の食事に戻ろう」という考え方ですね。
確かに,糖質や酸化した悪い油などの生活習慣病の原因となるものを摂り過ぎないためにはそうした粗食にも良さがあります。
しかし,「~ないために」という考え方で食事を捉えることは出発点が消極的ですよね。
本来,健康は自分で築き上げる積極的なものです。
そうであるならば,当然食事も「~のためにこれを食べよう」という積極的なものとして考えられるのではないでしょうか?
一汁一菜などの粗食の一番の問題は,タンパク質量が極端に少ないことです。
タンパク質源が味噌くらいしかないため,これでは代謝の面からみても健康を維持できないのです。
「You are what you eat.(人はたべたものでできている)」
という格言通り,私たちの体,具体的に言うと目や肌や各種の臓器,分泌ホルモンも食べたものが材料になってできています。
そして,その材料として一番大切なのがタンパク質なのです。
材料となるタンパク質が入ってこなければ,新しく細胞をつくったり,代謝を機能させることができません。
タンパク質を積極的に摂るべき理由については以下記事が参考になるかと思います。
こうしたことに目を向けて,一汁一菜からスタートしても,「めざしを一品追加しようかな」「温泉卵をごはんにかけようかな」とタンパク源を増やしていく発想になります。
健康のための食事を考える上では,悪いものを減らすという引き算の考え方ではなく,いいものを積極的に食べようという足し算の考え方が大切です。
参考になれば幸いです!