栄養士×保健体育教師 かーよーのブログ

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気候変動に弱い人にもやっぱりタンパク質が必要な理由

こんにちは!

 

久しぶりのブログです。

 

12月に入り,いよいよ,本格的な冬シーズンが到来ですね。体調管理には十分気を付けてください。

 

ところで,みなさんは,気候変動によって体調が悪くなる人が周囲にいますか?またはご自身がそうである人もいるかもしれません。

 

私は子どものとき,周囲にそのような友人がいましたが,「なんで天気が悪くなると体調が悪くなるのか?どんな関係があるのか?」と疑問に感じていました。

 

確かに天気のいい日は気分がいいし,逆に天気が悪いときはテンションが下がることが私にもあります。

 

結局は気持ちの問題なのじゃないか?と思ったりもしていましたがここにはどうやら明確な理由があるようです。

 

今回はその理由と,その対策としての栄養の話をしたいと思います!

気候変動に弱い人とは?

気候変動に弱い人というのは,気候変動によって体調を崩してしまいやすい人のことです。

例えば,

・梅雨時の湿度が高いときに体調が悪くなる

・夏バテによって食欲が落ちる

・寒暖の変化が大きい時期に体調を崩してしまう

・長時間寒い中にいると次の日,風邪をひいてしまうことが多くある

・天気の悪い日に頭痛などを起こしやすい

 

これらに当てはまることです。

 

身近にはいなくてもテレビでもこれらのことがいわれることを聞いたことがあるかもしれません。

 

ホメオスタシス(恒常性)を保てているか?

人間が生きる上で大切なことの一つが,ホメオスタシス(恒常性)を保つということです。

 

どういうことかと言いますと,例えば,人間の体温は平常時には36.5℃±1℃以内に大抵の場合は収まっています。

 

これがホメオスタシス(恒常性)が保たれているということです。

 

しかし,病気の場合は,低体温になったり,発熱して高体温に傾いたりします。

 

これはホメオスタシス(恒常性)が保たれれているとは言えません。”崩れた”状態です。

 

体温以外にも,人間の体の中で代謝や消化機構,神経系など様々なホメオスタシス(恒常性)が健康時は保たれています。

 

これが崩れた状態を病気と言えるかもしれません。

 

天候に弱い人というのは,気温や湿度,気圧などの外的要因によって,体温などの体のホメオスタシス(恒常性)を崩しやすい人,と言い換えることもできます。

 

ホメオスタシス(恒常性)を保つにはタンパク質が必要!

人間の体は同じように見えて常に変わり続けています。

 

体内では食物などから摂取したアミノ酸からタンパク質を合成し,古くなったタンパク質は分解をしています。

 

この合成,分解,合成,分解,というスクラップ&ビルドが常に行われつつも同じように体は維持されています。

 

これを【動的平衡】といいます。

 

肌だって,時間をかけて古い細胞と新しい細胞が常に入れ替わりつつ,「肌」を形成しています。

 

見た目には同じ肌かもしれませんが,昨日の肌と今日の肌が違うと言えるのはこのためです。

 

先程,述べたホメオスタシス(恒常性)も,このタンパク質の動的平衡によって保たれています。

 

しかし,食物などからタンパク質が充分に供給されなかったらどうなるでしょうか?

 

タンパク質が入ってこない場合は,新しいアミノ酸が入ってこない場合と同義です。しかし,動的平衡を保つためには使い終わった後の古いアミノ酸を再利用するほかありません。

 

古いアミノ酸は変形をきたしている場合がありますので,そのアミノ酸から細胞を作ってもその機能が十分に発揮できないことがあります。

 

古い廃材から家を作ったら,倒壊しやすくなるのと同じと言えます。

 

これでは,ホメオスタシス(恒常性)は保てません。

 

そこで,タンパク質の出番です。

 

食物などからタンパク質を十分に摂取し,体内で新しいアミノ酸を使いやすくしてあげることでタンパク質の動的平衡がよりよいものになります。

 

使い終わったアミノ酸は速やかに分解し,新しいアミノ酸からタンパク質を合成する

 

こうしたサイクルをさせてあげることで,体内の代謝がスムーズに機能し,健康な細胞が作られれば,天候による外的要因に左右されにくい体づくりの一助となるはずです。

 

寒い季節,到来。タンパク質をしっかりと。

 

では!また!